2010年2月 Archive

| 1  2  3 |

Photo,Designed by kitazawa-office.Photo,Designed by kitazawa-office.Photo,Designed by kitazawa-office.Photo,Designed by kitazawa-office.

 
     車は持ち主に似てくる 4.
 
 
 
■ ディノというのは、車に詳しい方ならお分かりだろう。
 246である。
 ほとんどコレクターズ・アイテムなのだが、なんのせいか、近くの駐車場にそれが停まっていて、私はカメラを持たないことを僅かに後悔した。
 かといって、撮っている姿はいかにも子供じみてもいるのだが。
 色や仕様を記すとあれこれあるのでやめておく。
 
 
 
■ 持ち主は年配の方である。
 話したことはないけれども、いい車ですね、と、その燃料ポンプとキャブの音を聞いてみたいと思うのだ。

 
     ナイト・アンド・ディ。
 
 
 
■ トミー・ドーシーの頃のシナトラは甘い。
 にやけたイタリア男そのものである。
 前髪に白髪が2本あったことを認めた数日後、私はそれを一日かけていた。
 そのときにしか出ない声というものもあるのだと思う。

 
     車は持ち主に似てくる 3.
 
 
 
■ 車に限らず、それが鞄でもスーツでも。
 あるいはそのへんに転がっているPCでも無料ブログやサービスでも。
 いずれ使っている男や女そのものに近づいてくるような気がしている。

 
     車は持ち主に似てくる 2.
 
 
 
■ 若造だった私は、そのタイアを買った。
 グリップもそこそこ、雨にもやや強く、音も煩くはなかったと記憶している。
 ただ減りが結構な按配で、一年も経つとフロントから滑った。
 FFのセダンに雨の足立区上空の首都高で、軽く置いていかれたのだ。

 
     車は持ち主に似てくる。
 
 
 
■ というコピーが80年代終わりにあった。
 BSの高級ブランドのタイヤの広告で、モデルはショーン・コネリーである。
 
 
 
■ 恐らくは英国の納屋のようなところで、コネリーがダーク・スーツを着て車の屋根を撫でている。車はといえば、それも濃い色のディノだった。
 向こう側にはモーガンのフェンダーがあったような気もする。

 
     賭博師たち 3.
 
 
 
■ なんでしくじったかの風情は分かる。
 分かっても仕方ないところもある。
 いつもより念入りに歯を磨き、化粧台を拭いて灯りを消そうとする。

 
     賭博師たち 2.
 
 
 
■ ホテルの前にタクシーが並んでいる。
 車線を潰してしまうので、坂を昇る時に気をつかう。
 昨日遅く、黄色のそれが1台だけだった。
 大きくドアを開け、咥えタバコの運転手が降りてくる。
 彼はミラーを見ていず、私はその横を離れて通り過ぎた。

 
     賭博師たち。
 
 
 
■ という漫画がバロン吉本さんにあった。
 代表作は多分「柔侠伝」シリーズになるのだろうが、そこから少し外れた作品群も捨てがたい。
 毛筆で描かれた独特の線は、漫画や劇画というよりも、ほぼ絵師の流れなのだろうなという気がする。
 
 
 
■ 鳥打帽を被ってオートレース場にいく。
 例えば上野駅の中には開催日が記された看板があって、そのまま地下に降りると不味くて決して安くはない飯屋が並んでいた。
 冬時分、青色の電車を待っていると、大体コンビーフの看板が目に付くのである。

 
     飲む打つ買う。
 
 
 
■ ええ、なんのことやら分からない方もおられると思うが、そこは流れで。
 先日、競艇帰りの男達の列を眺めていた。
 なんともいえず、独特である。
 漂う、と言っても大袈裟ではない不思議な歩き方と風情である。

| 1  2  3 |