2010年1月 Archive

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     男のヒンニョー。
 
 
 
■ 山口瞳さんと吉行さんの対談である。
 山口、ヒンニョーと言って席を立つ。
 というト書きがあった。
 豆腐も割れねえや、と吉行さんの随筆にイラストを付けられていたのは山藤さんである。

 
     女のパクパク。
 
 
 
■ という立て看板が、渋谷だったか新宿だったのか外れに立っていた。
 珍しかった頃合である。

 
     まだ通用すると思っている。
 
 
 
■ あるとき、妙齢中ほどから粉をかけられた。
 直接ではなく、三角飛びというか男の知人を介してである。
 男のずるさ、だらしなさ。
 というのは勿論ある。
 それを超えると薄く透けるのである。

 
     汚れ役。
 
 
 
■ 男の世界。
 と、振りかぶると野暮なのだが、長い人生、何時までも二枚目または三枚目は続けられない。
 どこかでそこから降りる場面がある。

 
     美人の末端 3.
 
 
 
■ 30になろうかという頃、彼女達はぴったりしたスーツを着ていた。
 一方で、下北沢や上原あたりには、真っ黒な服を着て芝居や芸術を志している不思議な横顔の彼女達もいた。半分は自然食である。
 
 
 
■ そうは言ったとして。
 あまり本質は変らないような気もしている。

 
     美人の末端 2.
 
 
 
■ 私はその化粧気のない顔を眺めていた。
 カメラがその上にあって、誰かがそれをいつか眺めるのだろう。
 彼女にはソバカスがあり、面長である。
 肌理についてはわからない。

 
     美人の末端。
 
 
 
■ あるとき、カードを更新した。
 期限が切れていたのである。
 彼女はテキパキと告げるべきことを告げている。
 そのようにテキストに書いてある。

 
     マイルスの鼻水。
 
 
 
■ 確か80年代初めだと思うが、マイルス・ディビスが日本に来て吹いた。
 ジャケットは格好いいのだが、音は。
 若かった私は長いことお蔵にしていた。
 ほとんど鼻水を垂らしながら吹いているマイルス。へろへろである。
 
 
 
■ で、どうだったかと言えば、昨今その良さも分かるような気がするのである。

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     媒体と文体。
 
 
 
■ 発表する媒体によって、例えば句読点の打ち方や改行の位置などは大幅に変る。
 写真も、デザインも同じである。
 例えば岩波写真文庫という一連の書籍と言っていいか、そういうものがあったが、名取さんが編集を勤められた。
 写真史を少しかじられた方なら、土門さんや木村さん、そして「FRONT」という雑誌の名を聞いたことがあるだろう。「カメラ毎日」の名物編集長などなど。
 
 
 
■ 仔細は緑坂に書かないけれども、表現と言うのは畢竟歴史的産物なのである。

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