2009年12月 Archive

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     イブの岬。
 
 
 
■ いけるかどうかわからない。
 けれども、多分ひとりでいってみたいと思っている。
 薔薇、買うでなし。
 鳥、喰うでなし。

 
     むせび泣く泣く、女は逃げる。
 
 
 
■「霧笛が俺を呼んでいる」の主題歌は、そう捨てたものじゃない。
 赤木圭一郎は随分老けていて、ただしその頃22歳。
 粋がりたい年頃そのままに初々しかった。
 そこで思うのが、むせび泣くのは果たして男なのか。
 誰にともなく、霧なのか。

 
     つきあいで寝てみる。
 
 
 
■ これは妙齢の台詞である。

 
     誰のせいでもありゃしない。
 
 
 
■ 私はやめたいと考えていたのだが、そこのボトルがどうしても呼ぶのだった。

 
     私は二日酔いだった。
 
 
 
■ 〆切と打ち合わせ。
 昼間の厄介があれこれあって、だからどうしたというのだろう。
 前に新型のマセラティがいる。
 フェラリのエンジンを積んだそれ。紺色のボディに埃を被っているのは好みだが、ローで甲高く煩いのはどうも。
 水の漏れるような222のカブリオレ。すこしやれたシャマル。

 
     霧笛がオレを呼んでいた。
 
 
 
■ 外苑西を広尾に向かって下っていく。
 このあいだまで青かった銀杏が黄ばんで、黄色のまま落ちている。
 色がそこにあるかのようである。

 
     むせび泣くよな岬の外れ。
 
 
 
■ 思うところがあった。
 すこし過酷でもいいのじゃないか。
 どうせ死ぬのである。
 後は指折り、そうないのである。

 
     革靴の音 5.
 
 
 
■ 午後の辺りに。
 半ズボンを履いた私学の子ども達の前で、タイヤが空転するのは恥ずかしい。
 反省は後からくるものだが、飯倉へと向かう。

 
     革靴の音 4.
 
 
 
■ 今乗っている車は、やや野蛮な音がする。
 小型車だとそうでもない。
 韓国大使館の辺りで警邏のPCが数台いて、その先が空いていたので路肩に停めた。
 トランクからラバーの靴を取り出す。
 なんでこんなもの入っているんだろう。

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