2009年8月 Archive

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     サンダルとシガー。
 
 
 
■ 246の辺りで煙草を買いにいった。
 奥まったところに店があり、その前には灰皿がある。
 男が一人立っていて、真面目な顔で茶色のシガーを吸っていた。
 彼はランニングで、ゆるやかなパンツを履き、夏なのでサンダル履きだった。
 真剣に寄り目になっている。

 
     落ちていた蝉。
 
 
 
■ 夏の終わり。

 
     英国風、屈折。
 
 
 
■ マーラーに関する研究というかなんというかは、英国で盛んであるという。
 文献にあたってないので不分明だが、さもありなんとおもう。
 あの国の一部には滅びる事をどこかで善しとするような風情があって、ほとんど頑固親父の世界だが、人のことは笑えない。
 
 
 
■ 先日、地下へ降りると一番新しいジャガーのセダンが前を向いていた。
 とてつもなく速い、とされる奴である。
 脱伝統というスローガンのそれは、口を開けた無国籍で、半分どうしていいのか分からないようにも思えた。

 
     プルガトリオ。
 
 
 
■ バブル終わりの頃だったと思うのだが、マーラーの「大地の歌」が洋酒の宣伝に使われた。
 あそこは山口さん開高さんらが在籍していたところで、伝統的に宣伝が旨い。
 何時だったか、坂の上にあるホテルのバーにいくと、LEDで青く照らされたビールの泡注ぎが置いてあり、どうしたのこれと尋ねればそういうことである。
 ギミックと言えばそうなのだが、男の世界、例えば持ち物ひとつとってみても似たようなものである。
 
 
 
■ カウンターの定位置のすぐ隣にあったので、やや鬱陶しかった。
 仕方なくビールを貰うのだが、これもまた付き合いというものなのである。

 
     マーラー10番。
 
 
 
■ 強く冷房を効かせた部屋で、続きを聴いていた。
 難解というか、すこし困った作品である。
 マーラー自体がそうなのだが、この複雑な自我は、いわゆる古典的な芸術家の規範に入るものだろう。トーマス・マンのクレーゲルなどを彷彿とさせる。
 
 
 
■ 音楽を聴くに車の中で、という人は多いだろうと思う。
 例えば深夜の高速を西や東に向かうとき、クールズ・コントロールをセットして普段聴かないCDなどを入れる。窓を閉めていれば今の車はほとんど音がしない。
 ややボリュームを上げ、最後まで聴き通すこともできた。
 夜に限る。
 同乗者がいない時である。
 
 
 
■ 私の場合、古典落語だとか文楽とか、そんなものを若い時分に聴いた。
 昭和の懐メロも好きで、カセットからMD、そして今の媒体に変わってきている。

 
     遠雷。
 
 
 
■ 夏草で踵まで埋まった。
 匂いはしない。
 夕方、西の方で光るものもある。

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     雲の果ての秋。
 
 
 
■ 雨の多い夏だった。
 結構廻したつもりだったが、オイルは減っていず、シリンダーと相性がいいのかと思われた。
 私は半額になった紺のポロを着ている。

 
     エゴイスト 3.
 
 
 
■ 彼女たちの好みの香水が、それだという。
 近代市民社会セーリツの果てという感じもする。

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