2008年12月 Archive

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     街路樹 2.
 
 
 
■ 暗闇のなかで、例えば煙草の灯りに浮かんだ青磁の色はくすんでいる。

 
     街路樹。
 
 
 
■ 坂の途中に小さな骨董品の店がある。
 時々ガラス越しに覗くのだが、青磁の香炉が置いてあった。
 沈む肌のような色合いである。

 
     ROMEO Y JULIETA_8.
 
 
 
■ クロークの妙齢にコートを出してもらった。
 自分で着ますと肩にかけてもらうのを省いた。
 通路までのあいだ、私はアルミの試験管のようなものを口に咥えて上げ下げしていた。
 シガーの残ったものを入れてもらったそれである。
 出口の辺りで小さな笑い声が聴こえる。

 
     ROMEO Y JULIETA_7.
 
 
 
■ 何故私はこのようなことを話していなければならないのか。
 彼の顔を立てようと、ぺルノーの後に定番のものを貰った。
 ジンは何にしますか。
 おまかせします。
 
 
 
■ 見えないように彼は手早く作る。
 オリーブをちょっと齧って塩辛い。

 
     ROMEO Y JULIETA_6.
 
 
 
■ やられたんスか。
 やられたんだよ。
 でもね、それはひとつのセオリーでね。
 勝負下着みたいなもんスね。
 ほぼ似たような概念でアル。

 
     ROMEO Y JULIETA_5.
 
 
 
■ 酒を嘗めにきて、人生相談をされるというのはありがちである。
 こちらは酔っているので、責任のないことしか言えない。
 狐とアライグマ系と、どちらがいいんですかね。
 馬も熊も、手長サル系も最近はある。
 一般に言えるのは、疲れていると肉ジャガにやられる。

 
     ROMEO Y JULIETA_4.
 
 
 
■ 背の高い彼はいなかったが、もうじき30になるというもうひとりの彼がよく喋った。
 酒場の内側と外というのは結構な隔たりがあるもので、決して同じ土俵になるものではないのだが、ほぼ初対面の私に、これからどうしようかと思うんですよ、とかいう。
 まあなあ。そういわれてもなあ。

 
     ROMEO Y JULIETA_3.
 
 
 
■ あれはいつのことだったか。
 男たちに会いにいった。
 
 
 
■ カウンターの中にいるチョッキを着た彼らである。
 いつもの彼は姿がみえず、多分剃った眉毛で娘を風呂に入れているのだろう。
 年頃になったらどうするんだよ。
 それですよ。
 酒付き合ってください。

 
     ROMEO Y JULIETA_2.
 
 
■ あなたも残り少ない人生なのだから、みんなに幸せをね。
 天使にそう囁かれると、クリスマスなのである。

 
     ROMEO Y JULIETA.
 
 
 
■ 今、机の上に試験管をアルミにしたようなものがある。
 タミヤのカラーで塗り分けたようなそれだが、キューバ産の葉巻のケースであった。
 何故それがあるのか、と言えば、忙しいからである。
 
 
 
■ 近頃齢のせいで、明け方近くまで飲んでいるとほぼ三日酔いくらいになる。
 使いものにならない。
 周囲からシッシッと追い払われるような按配で、ほぼうつむいて過ごす。
 隅っこにゴミ落ちてるなあ。
 その時に考えることと言えば、過去の人生のフラッシュバックであったり、これから先のよしなしごとだったりする。
 こんなことしていていいのダロウカ。
 よかないです。

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