2008年08月07日
「緑色の坂の道」vol.4160
低い靴とお香。
■ 雲がむくむくとわきあがっている。
雨の後だからだ。
エンジン洗浄は一定の効果があったようだ。
新油ということもあるが、軽く踏んだつもりで吹けあがる。
いずれ慣れるものだし、だからどうしたということもないのだが。
■ 昔、カブ系のエンジンをいじる時、フラッシングに灯油を入れて暫く廻し、中を洗ってやったことを覚えている。
灯油というのはパーツを洗うに最も適していて、今でもスプレーの中に入れてピット近くに置けばいいという話もある。
もっとも、十分乾燥させないと暫く匂うのではあるけれども。
そんなことを繰り返していたのも、恐らくは夏の時分だった。
友人と一緒だったか、その後走りにいったのか。
2008年08月06日
「緑色の坂の道」vol.4157
「緑色の坂の道」vol.4153
好きで乗ってる。
■ 裏返ってすいません、の彼女は駐車場の傍まで見送りにきていた。
多分、車が少し変わっていたからだと思う。
好きで乗っているものと見栄のそれというのは微妙に違うもので、麻布へ向かうモデナは例えば音だけである。
音はいいけど、まだそこにいたのかと。
■ 普段のつもりで踏んだら、EPSが一瞬点滅した。
あ、なるほど。と、ゆっくり流す。
程度のいいユーノスの古いものと暫く併走し、それから橋を渡ろうとする。
黒い997のポルシェが抜いていった。
私は法定速度で、ギアを換えながら、得体の知れないものを確かめている。
「緑色の坂の道」vol.4151
裏返ってすいません。
■ 洗浄作業の担当は若い女性だった。
大丈夫なのかな、とも思ったのだが、それは私の世代の偏見で、このところどの世界でも若い女性の方が仕事をきっちりこなしている。
ここ10数年ほどがそうだと思う。
■ 一時間ほどかかり、洗浄とオイルの交換が終わる。
ゲージの上限より0.2リッター程足りなかったのだが、オイルは入れすぎると泡だったりして負荷がかかる。1000キロくらいで点検し、モービルのRFだったかを入れればいいかと話し合った。あれならスタンドにも置いてある。私の入れたオイルは5リッター容器しかないのである。
汗をかいた彼女は、声が裏返ってすいませんと言う。
暑いから疲れてんだよ。
「緑色の坂の道」vol.4150
質について。
■ 夏を乗り切るために、エンジン内の洗浄をした。
スタッフに後をまかせ、ちょっと出てくると地下に降りる。
暫く走らせていなかったものだから、薄っすらと埃を被っている。
暖気のあいだワイパーを往復させ、それからウェスで窓を拭いた。
■ 今都心部ではハイオクがリッター辺り200を超えてきていた。
数年前のほぼ倍である。
こうなると、ETCを使って首都高速を使った方が場合によっては節約で、特に夜などは時間も半分以下になる。
前から3500キロくらい走ったので、僅かに回転が重い。
ほとんど体感誤差なのだが、当時の雑誌などによると、このエンジンはオイルを燃やして冷却するという話もあって、10-w60を3000で換えろと真顔で書いてある。
ならばオイルは徐々に減る訳だが、ロータリーの如く燃えたりはしていない。
10-w60ってあなた、レーシングオイルですな。売ってないよ。
ベースオイルの質にもよるのだろうが、今のところ60というのは飛ばしても必要ないような感じである。
2008年08月01日
「緑色の坂の道」vol.4147
場末にいすぎた 4.
■ 昔坂を引っ張り出してきた。
チャンドラーのこの作品は、確か「ヴェルマのいったところまでは見えなかった」で唐突に終わっている。
考えようによっては、漱石の「三四郎」のラストと同じくらいぶっきらぼうである。
この作品は半ばメロドラマのようなところもあって、それがハードボイルド小説の魅力のひとつでもあるのだが、つまり男女間の厄介がリアルに描かれていないと、やせ我慢というか探偵の徒労感に味わいが出てこない。
「結局、私はアレイディス夫人から一文も金をもらえなかった」
と、イントロから見事に描かれているのはその予兆でもあろうか。
■ 一般に男というのはしみじみと無駄な生き物である。
この時間に緑坂を書いていることもそうであるし、それを読んでいるあなたもそれに近い。
私は今、NYで流行っているという青い瓶のウォッカにオレンジ・ビタースを垂らし、ビタスの口をタオルというかダスターで拭くべきかどうかを迷っている。
本来は洗えばいいのだった。

