2007年07月31日

「緑色の坂の道」vol.3752

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■パーソナルアドカード 「甘く苦い島 - Insula Dulcamara 」

2007年07月28日

「緑色の坂の道」vol.3751

 
       さえずり機械 5.
 
 
 
■ 被写体を選んでシャッターを押すのではなく、これを撮れよという声がする。
 実際にはそういうことはないのだが。
 姿勢としては虚空から花束を掴み出す行為にも似ている。
 これは言葉にも言えて、自分が書いているように思えるのだが、何か別の力が働いているのではないかと後になってからおもうこともあった。
 
 

「緑色の坂の道」vol.3750

 
       さえずり機械 4.
 
 
 
■ ある作家が、40代というのはある意味で曖昧な季節であると書いていた。
 若い頃、自分が40になるということは想像もつかなかったのだが、なってみると以前とは意識も生活も変わらず、なんだそういうものかと思った記憶がある。
 いや、生活は微妙に変化もしていたのだろう。
 
 
 
■ 何度か仕事で外に出たが、撮影のためでないときには機材を持ってゆかなかった。
 手ぶらである。
 同行者が不思議がっていたが、いくつ理由らしきものがあって、それを旨く説明できない。
 撮る場合には食事などは後廻しである。周りをうろつく。
 技術そのものを前提として、ほとんど集中力のようなものだが、頼まれての撮影とは異なり、内部の発酵が基礎になっている。
 それが投影されたり、または浮かびあがってきたりする。
 この関係はどちらが先ということはない。
 今はいいな。と思うことが何度かあって、ただ記憶にだけ留めた。
 
 

「緑色の坂の道」vol.3749

 
       さえずり機械 3.
 
 
 
■ 責任のない人生を送ってきたので、僅かに年より若く見積もられる。
 これがいいことか悪いことか、俄かには判断がつかない。
 手前の文字が読みにくくなったのは数年前で、とたんにガックリきた覚えがあるが、今はそういうものだったろうかと慣れた。
 一般に年齢というのは不思議なものである。
 いくつでピークを迎えるかということもあって、時には後ろに下がることもあるようだった。
 
 

「緑色の坂の道」vol.3748

 
       さえずり機械 2.
 
 
 
■ 一年ぶりね。
 そう色気のある話でもないが、この場所に書くのが久しぶりということである。
 緑坂は日記ではないので、掲載している日時と書いているそれは違う。
 認証をかけると読める場所があったりなかったり。
 ちょっと寝かせておいたりする。
 
 
 
■ 夕方になるとカナカナが鳴きはじめた。
 街には提灯がぶら下がっていて、あちこちの路地で祭がある。
 
 

「緑色の坂の道」vol.3747

 
       さえずり機械。
 
 
 
■ 面白い仕事もいくつかあったのだが、書かないでおこう。
 我々の世界は名前を出す場合と出さない場合とがあって、主に契約によるのだが、ここ暫く、誘われても辞退するようにしていた。
 それは何故なのかというと、自分でもはっきりした自覚はないのだが、別にいいじゃないかという声がするのである。
 いくつかの店舗デザインと企画に関わった時は面白かった。
 それとても、当たり前だが多くの方との共同作業である。
 
 
 
■ 別にいいじゃないか、という気分は周期的にやってくる。
 この辺りの微妙な按配というのは、少し口で言えないところもあって、なるべく後ろの席に隠れているみたいなものだろうか。
 とかいって、あらなにしているの、とか言われるのだから始末が悪い。
 
 

「緑色の坂の道」vol.3746

 
       長い旅を続けていると。
 
 
■ 何処なのかを忘れる。
 夢も古びてくる。
 
 というコピーを随分と前に書いた。
 
 
■ ほぼ一年ぶりの緑坂である。
 外では蝉が鳴いていて、また夏がきたのだ。